MIMEI′s HOUSE COFFEE

「その日は全然家にいますけど忙しいです」な私がお送りする コーヒーのある暮らし

コーヒー選びのよくある質問にお答えします!

 

 

 

こんにちは

 

 

自宅でコーヒーを楽しんでみよう!と思い立ち、

いざビーンズショップへ足を運んでみたら

あまりの種類の多さに、何を選んだらいいか分からない、、、

となってしまう方は多いと思います

 

ここでは、ビーンズショップで働いていた経験の中で

お客様から多くもらっていた質問を思い出しながら、

様々なシチュエーションでコーヒー豆が選びやすくなるようにお手伝いできたらと思います

 

※個人的嗜好が含まれます ご了承くださいませ

 

 

 

1 「はじめてコーヒー豆を選ぶんですけど、、、」

2 「贈り物用なのでちょっと高級で万人ウケするのを、、、」

3 「酸味が苦手なので、苦味がしっかりしているのは、、、」

4 「フルーティーで香りがいいものは、、、」

 

 

 

 

 

ではまず、

1 「はじめてコーヒー豆を選ぶんですけど、、、」

にお答えします

 

 

はじめてで、どこの産地のものも特に特徴が分からないという場合であれば

ブラジルとコロンビアの豆を少量ずつお持ち帰りして、飲み比べをお勧めしています

 

ブラジルとコロンビアは、どちらもとてもポピュラーなコーヒー豆の産地です

また、飲みやすくマイルドな味わいのものが多いため、初心者でも好き嫌いなく楽しめます

 

それぞれ特徴があるので、どちらのほうが好みか、どんなところが好きか分かると

これからのコーヒー選びに幅が出てくると思います

 

 

↓中でも代表的なものを紹介します

 

ブラジルからは ブラジルNo.2

酸味が少なくほろ苦い、バランスの良い味わいです

とにかく飲みやすいのは?と問われればこれです

 

 

※No.2は『サントス』という名前で取り扱いされている場合もありますのでご注意ください

 

 

コロンビアからは コロンビアスプレモ

なめらかで良質な味わいはファンが多いです

均一で大粒な豆は見た目も美しいです

 

コロンビアは険しい山岳地帯なので車が入れず、ロバを使ってコーヒーの麻袋を運ぶそうです

思い浮かべてみると微笑ましい感じもしますが、大変な作業ですよね

美味しいコーヒーを運んでくれて、生産者の方にもロバさんにも感謝です

 

 

 

 

2 「贈り物用なのでちょっと高級で万人ウケするのを、、、」

 

これはエメラルドマウンテンとブルーマウンテンの二択が無難だと思います

 

 

エメラルドマウンテンはその名もコロンビアの宝石

香り高く、優しい味わいです 高級品なのにごくごく飲めてしまいます

手摘みで収穫されたコーヒーの実をアンデスの清水で水洗処理しています

そこから選び抜かれた3%未満のコーヒーだけがエメラルドの名を獲得するのです

 

 

 

ブルーマウンテンはコーヒーの王様

名前だけでも知っている方は多いのではないでしょうか

なめらかでコクがあり、酸味甘み苦味の調和が素晴らしいです

 

カリブ海からの湿った空気が山肌にあたると、ブルーマウンテンミストと呼ばれる深い霧が発生します

この霧がコーヒーを強い日差しから守って乾燥を防いでいます

また日中は30℃近く、夜間は15℃前後と気温差が激しいことも、実を引き締めコクや甘みを生み出しています

 

 

 

ただ、ブルーマウンテンはどれだけ安くても100gで2500円前後はする高級品です

予算を抑えたい場合に、おすすめなのがキューバの豆です

ブルーマウンテンと似た味わいと言われています

飲み比べるとキューバの方が爽やかで、ブルーマウンテンの方が味わいに重厚感があります

まろやかな舌触りやバランスの良さ、深いコクは決して劣っていません

 

キューバ産コーヒーの等級は、全体の3%ほどしかない最高級品であるクリスタルマウンテンを筆頭に

その他は粒の大きさによりETL→TL→AL →モンタナとグレードわけされています

 

 

個人的にキューバ産コーヒーとても大好きなのでおすすめしたいです

TL、ALグレードでも美味しいので、選択肢に入れておくと予算調整しやすそうです

 

 

 

 

3 「酸味が苦手なので、苦味がしっかりしているのは、、、」

 

私の両親は典型的なこのタイプで、いつも深煎りで苦ーいコーヒーを飲んでいました

ただ苦さを求めるだけじゃなくて、もっと苦い中にも甘みを感じれるような味わい深いものがあれば

ぜひ実家に贈ってやりたいと思っていました

 

そんなときに私が出会ったのが、幻のコーヒーと呼ばれるスラウェシママサでした

 

インドネシアスラウェシ島は、コーヒーの名産地です

かつて名産と謳われていながら第二次世界大戦後、荒廃しきってしまった農園から再建は難しいとされていたママサ県産のコーヒーが復活したのです

 

 

昔も今も、世界のコーヒー通に愛されている逸品です

私の両親も大変気に入っていました

 

他にも、インドネシア産コーヒーで二つほど紹介します

 

ひとつはインドネシアカロシ

こちらはママサと同じくスラウェシ島のコーヒー豆です

ママサと比べると少し上品な口当たりで、味わいが優しくなります

 

 

もう一つがマンデリンです

こちらはスマトラ島のコーヒー豆です

マンデリンという名前は、スマトラ島にいたマンデリン族という部族から名付けられました

 

 

ビーンズショップには焙煎する前の、生豆の状態で保存しているコーヒー豆を見れることがあります

もしそんな機会があったら、マンデリンの豆の色を見てみてください

他のものと比べて、深い緑色をしています

 

これは、スマトラ島の一部で行われているスマトラ式と呼ばれる独特の精選方法によるものです

雨の多いスマトラ島ならではの方法で、全体の乾燥時間を短縮させるための工夫です

それによってもたらされる特徴的でふくよかな香りを楽しめます

 

 

 

 

4 「フルーティーで香りがいいものは、、、」

 

この質問には、エチオピアかイエメンのコーヒー豆をお薦めしたいです

 

イエメンからはモカマタリはいかがでしょう

 

 

甘くて爽やかな香りにはファンが多いです

浅煎りではよりフルーティーさを引き立たせることができ、

深煎りでも香りの主張が残りやすく、特徴を失わずに楽しめます

 

イエメンにはプランテーションのような大農園はありません

ほぼ全てが小さな零細農園です

これは山岳地が誇り高き部族民の領地であり、彼らがその土地を他人に売ったりしないためです

農民は自分の畑の一部でコーヒーを栽培し、残りの部分で野菜などを作って自給自足をしています

 

 

エチオピアからは、新しく注目が集まっているグジです

近年その質の高さが話題になり、単独で取り扱われるようになりました

グジ県ウラガ地域に属する村々の小規模生産者たちにより集められたコーヒーです

 

 

木苺やライチ、マスカットなど甘く爽やかでジューシーな香りです

カップに鼻を近づけた時にフワッと香る果実のような香りをお試しください

 

 

 

いかがでしたか?

 

コーヒー選びには決まりはありません

そしてとても奥が深いものです

ある程度自分の好みがわかってくると、説明書きや味わいのチャートを見ながら

なんとなく選べるようになってきます

 

微力ながら、お力になれると嬉しいです

 

ではまた